ぎっくり腰とは
重い物を持ち上げようとした時や、腰をひねる動きをした時など、1回でグキッと腰に強い痛みが出て、動けなくなってしまう症状のことで、病名や診断名ではありません。
単にぎっくり腰といっても、筋肉を傷めた、関節を傷めた、靭帯を傷めた、椎間板を傷めたなど、痛みの原因は人によって様々です。
ぎっくり腰の症状
基本的に受傷してすぐは、傷めた組織が炎症している状態なので、何をするにも痛みが強く、身動きが取れない状態となります。
その後、2日程で炎症が落ち着くと痛みが減り、徐々に動けるようになりますが、腰を曲げたり、反ったりすると痛みが出たり、「また傷めそうで怖い」と動くことへの恐怖心や不安が生じる場合もあります。
適切に対応すれば、通常10日ほどで痛みはなくなります。
一方で、2週間以上痛みが続く、じっと安静にしていても痛い、夜寝られないほど痛い、下肢に力が入らないなどの麻痺症状がある、排尿・排便障害、発熱や嘔吐などを認める場合は、重篤な疾患が隠れている可能性もあるため、早急に病院を受診することをおすすめします。
ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰自体は、腰に急激な負荷が加わったことによる組織の損傷が原因で起こりますが、身体の柔軟性や筋力などがしっかりしていれば、通常起こるものではありません。
何かきっかけとなる動作があったとしても、それまでに蓄積してきた全身の筋肉の疲労や関節の硬さなどが根底にあり、身体が耐えうる許容範囲を超えてしまったことで、ぎっくり腰として現れます。
また、一度ぎっくり腰を経験すると、何年かして再発を繰り返してしまうことも多いです。
ぎっくり腰による組織の損傷を何回も繰り返していると、傷は深くなっていき、些細な動きでもぎっくり腰になってしまったり、回復が遅くなったりなど、より重症化していきます。
当院の施術方法
当院ではぎっくり腰に対して
・硬くなってしまった腰や、主に下肢の筋肉(筋膜)への施術
基本的に、受傷直後は炎症症状を悪化させるリスクがあるため、腰に対する積極的な施術は避けます。
腰とつながり、過剰な緊張を与えている筋肉(筋膜)に対して、専門的な施術を行い、症状の改善を図っていきます。
状況に応じて、局所の腰に対しても施術を行い、最短で症状の改善を図っていきます。
・炎症を軽減させる内臓、血管への施術
内臓や血管に硬さやゆがみがあると炎症症状が長引き、組織の回復や痛みの改善が遅くなってしまいます。
そのため、内臓や血管への専門的な施術で炎症を抑え、症状の改善を図ります。
・適切な運動療法
お身体の状態に合わせて、運動療法も行なっていきます。
ぎっくり腰は、脳の誤った認識により、痛みを増幅させている面もあるため、適切な運動療法により、神経回路を正常化させていきます。
・適切な日常生活指導
受傷してすぐは、腰に負担をかけない寝方や動作指導など、症状を悪化させないために大切なポイントを、それぞれの背景に合わせてお伝えしていきます。
炎症症状が落ち着いてきたら、痛みがあるからとずっと安静にしているよりは、動ける範囲で動いた方が、より早く治ることが言われています。
状態に合わせてセルフケアの指導も行い、より早く症状の改善を図っていきます。
最後に
いかがだったでしょうか?
ぎっくり腰は、状態に合わせて適切に対応することで改善します。
早く治さなければと焦るあまり、早期から無理にストレッチをしたり、動いたりすることは逆効果です。
また、ぎっくり腰を機に、お身体を見つめ直し、日頃から腰に負担をかけている原因を解決していかないと、今後も再発を繰り返してしまうことになるかもしれません。
どこに行っても治らなかった、何回も繰り返しているぎっくり腰でお悩みの方はぜひ、当院へご相談ください。