いつもお世話になっております(^ ^)
東京都荒川区の整体院Oasis院長の笠井です。
今回は当院でも症状としての訴えが多い《股関節》についてのブログです。
『ずっと立っていると脚の付け根が痛い』
『歩いているとお尻が痛い』
などの症状でお悩みの方、それは股関節の悲鳴かもしれません。
思い当たる節があれば、ぜひ今回の記事を読んでみてください。
股関節の症状とは?
まずはじめに股関節の症状について、どんな状態になるのかお伝えしていきます。
股関節が悪いとどこが痛くなる?
股関節の症状は『脚の付け根』や『お尻』に現れることが多いです。
股関節は身体の深いところにあるので、なかなかピンポイントで『ここが痛いです!とはっきり示せないことが多いということも重要です。
実際に、股関節の症状でよく言われるのが、
『歩いているとお尻が痛いです』
『ずっと立っていると脚の付け根が痛いです』
『脚の付け根から膝、指先の方まで痛くなります』
など、こういった訴えでご来院されるケースが多いです。
お尻や脚の付け根の痛みは股関節からきているということをしっかり疑う必要があります。
股関節の症状は他の疾患と間違えられやすい?
気をつけなければいけないのが、この痛みの訴えで病院や接骨院に行くと、他の病名や診断名がついてしまうことが多いということです。
例えば、坐骨神経痛、変形性膝関節症、腰の神経からきている、とかそういったことをお医者さんや接骨院の先生に言われるそうです。
しかし、良く良くみていくとその症状は股関節が原因だったということがよくあります。
少し話が反れますが、以前私が担当していた方でいわゆる変形性股関節症をお持ちの方がいらっしゃいました。
その方は、ご自宅を右脚の付け根から脚の先まで痛みがひどく、ご自宅内でも這って移動されていました。
脚を棒のようにして歩き、痛いのでびっこを引くように歩き、身体がいつもくの字に曲がっているような状態でした。
脚を動かすとボキボキッとすごい音が鳴るくらいひどい状態でした。
私からすると完全に『股関節の症状』でした。
この方はしっかり病院には通われていました。
しかし、その病院で言われていたことは、
- 腰の神経からきている
- 膝が悪い
- 神経ブロック注意をしよう
- リハビリで腰のマッサージをしてもらいなさい
- 神経の痛みを抑える薬を出すから
といったことで、股関節に対してはノータッチだったそうです。
当然痛みが和らぐはずもなく、ずっと脚の痛みに悩み、このまま寝たきりになってしまうと思っていたそうです。
私が初めてお身体を触らせて頂いた時にはすでに手遅れで、関節はボロボロになりすぎていたので、泣く泣く手術をオススメしました。
その後病院に股関節のレントゲンを撮りに行ってもらったところ案の定股関節の骨がボロボロ位になっていたそうです。
そこで少し驚きだったのが、お医者さんには、
『あ!股関節の症状だったんだ〜。これは手術すれば大丈夫ですよ!』
と言われたそうです。
本当にかわいそうになりました。
もっと早く気づいてもらえていれば手術をせずに済んだかも知れないのに。
※手術をされたあとは一緒にリハビリを頑張り、今では外を自由に歩けるようになり、ご友人の方々と楽しくお茶などできるようになりました。
話を戻します。
股関節の症状は他の腰や膝の症状と本当に間違えられて診断されていることが多々あります。
これはお医者さんのせいではなく、症状の訴えからなかなか発見や鑑別が難しいのが実際です。
股関節は本当に注意して鑑別していくことが大切なのです。
変形性股関節症とは?
変形性股関節症の状態について
次に《変形性股関節症》がどういった状態なのか、簡単にお伝えしていきます。
簡単に言うと、上の図のように股関節が磨耗してボロボロになり、関節が傷んでいる状態のことを言います。
関節面がボロボロになっているので、当然痛みは強く、動きもとても悪くなってしまいます。
ひどい場合には動かすたびにボキボキ音がなったりします。
また、歩いたり立ったりして体重がかかると余計に痛みは増悪します。
変形性股関節症になる原因とは?
変形性股関節症の原因として最も考えられるのが『臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)』をお持ちの場合です。
下の図をご覧ください。
このように、正常と比べて、股関節が収まるカップの部分(臼蓋)が非常に浅くなっている状態のことです。
この状態だと、例えば体重がかかった時に、体重を受ける受け皿の部分が狭いので非常に強い負荷がかかることになります。
そうすると、受け皿と骨頭(股関節の丸い部分)が磨耗してボロボロになってしまうのです。
臼蓋形成不全がある場合、変形性股関節症になりやすくなってしまうのです。
なぜ臼蓋形成不全になるのか?
これは色々原因があります。
特に赤ちゃんの頃からの原因が多く、ほとんど女性に起きます。
例えば、
- 生まれつき(家系的に骨盤が狭い)
- 成長過程で骨盤がうまく発達しなかった
- 日々の生活習慣が股関節の発達を邪魔してしまった
- オムツの問題
などなど。
一概にこれとは言えません。
本当にお伝えするのが心苦しいですが、大人になってしまったらもう臼蓋形成不全を改善することはできません。
1つあるとすれば手術で骨を移植して臼蓋を広くすることだけです。
股関節の痛みを放っておくと…
人工股関節の手術
少し怖いお話をしますが、こうなって欲しくないので本音でお話をします。
股関節の痛みを放っておくと《人工股関節の手術》になってしまいます。
ボロボロになってしまった骨を切って、金属の人工股関節の変える手術です。
ちょっと怖い画像ですが、安心してください。
仮に手術になっても、予後は良好になるケースが多いです。
良い手術、良いリハビリを行うことで痛みなく過ごせるようになります。
骨切り手術
手術の別のやり方として、骨を切って伸ばし、受け皿を広げるものもあります。
RAO手術と言いますが、骨盤の骨を切って股関節の屋根を広げて行くことで、負担が軽減するというものです。
ほとんど見かけることはないですが、こういう方法もあります。
股関節の痛みの対策はないの?
股関節の痛みについて、手術をせずに済む方法はないのか?
とうことを良く質問されます。
答えは《できます》。
ただ、もちろん個人差があり、100%ではないです。股関節の症状だとわかった段階での進行具合によります。
出来るだけ早く発見して対策が取れれば、手術を回避できる可能性も十分にあります。
ここからは股関節の痛みに対する具体的な対策についてお伝えします。
股関節の柔軟性を改善する
まずできることの1つは、《股関節の柔軟性を改善すること》です。
股関節に負担がかかっている場合、関節自体は硬くなりますし、その周りの筋肉なども非常に柔軟性が低下します。
柔軟性を改善することで、股関節の動きがスムーズになり、痛みが軽減します。
1,四股ストレッチ
2,股関節前面のストレッチ
※痛みが出てしまう場合はお身体の状態に合っていない場合があるので無理にやらないでください。
股関節の周りの筋肉を鍛える
次の対策として《股関節の周りの筋力強化》です。
特にお尻周りの筋肉を強化することで、日々の負担に負けない股関節にすることができます。
専門用語ですが、中臀筋・大臀筋といったお尻周りの強化がマストです。
特に女性はお尻の筋肉が落ちやすいので日々のトレーニングが重要になります。
1,脚を真横に開く運動(中臀筋強化)
※できればうつ伏せで。ゴムチューブを使用。
2,お尻あげ運動(大臀筋強化)
体重を落とす
3つ目の対策は《体重を減らす》ことです。
股関節には体重がグッと乗っかるので、体重が重ければ重いほど負担がかかります。
すごく心苦しさはありますが、何とか少しずつでも体重を減らすことができれば手術を回避できるかも知れませんので努力することを推奨します。
まずは炭水化物や甘いものを少し減らして、自転車などの運動を取り入れてみてはどうでしょうか?
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は《股関節の痛み》についてお伝えしました。
これまでにもたくさんの股関節でお悩みの方々を担当してきましたが、手術を回避できるならそれに越したことはありません。
今回の記事を読んだことで、みなさんが早期に対策を打てるようになることを願っています。
何かお力になれることがあればいいつでもご相談ください。
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