「整体=痛い」というイメージをお持ちの方は多いかと思います。
テレビのバラエティ番組などで骨をボキボキ鳴らされたり、お笑い芸人さんが筋肉をグイグイ押されて悶絶している光景を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
整体における施術方法は治療院やセラピストによって違うので痛みを伴う施術が特徴の整体院もあります。
実際、硬くなった筋肉や関節を揉み解したり、ストレッチをすると痛みが伴うのは確かですがその痛みの度合は痛みの中に心地よさを感じる「イタ気持ち良い」程度が良いとされています。
今回は整体と痛みの関係性についてお話をしていきます。
整体は基本的に痛くない
整体は、人の手で硬くなった筋肉を柔軟にしたり、血液やリンパの循環を促進して肩こり、腰痛といった身体の不調を軽減させるためのものです。
また自律神経に影響をかけることによって精神的ストレスや内臓の不調の改善を行うことが出来ます。
そのため、施術中に無理やり痛みを出させて身体的、精神的にストレスになるような施術は基本的にありません。
とは言え、施術中の痛みの感じ方は個人差があるため、「心地よさを感じる痛みなのか」、「不快感を覚える痛みなのか」を判断基準にして後者の場合は遠慮せずにセラピストに伝えるのが良いでしょう。
整体後の痛みについて
・好転反応
人によっては整体を受けた後、身体全体に重怠さを感じたり、施術をした部位に筋肉痛の様な痛みが出ることがあります。
このような痛みや不調は好転反応と呼ばれ、施術後に体が回復する過程で起こるものです。
好転反応は硬くなっていた筋肉が柔軟になり、全身の血液循環が上がることにより患部にたまっていた疲労物質や老廃物が血液に乗って全身を駆け巡り、一時的に痛みや倦怠感を引き起こします。
あくまで一時的な反応なのでもし好転反応が出た場合は不安にならずお水を多めに飲む、お風呂に浸かるなどしてゆっくりと休んでいただければ長くても2~3日でおさまります。
・もみ返し
もみ返しは、筋肉に強い刺激が与えられたことによって組織が傷つき痛みが生じます。
力を加えられた部位が局所的に痛み、期間としては3日以上痛みが続くこともあります。
上述した好転反応は身体が回復する過程で起こるものですが、もみ返しは筋肉が傷ついてしまった状態です。
もみ返しは、硬くなっている筋肉をほぐすときに過度に力が入り過ぎてしまい生じるケースが多いです。
筋肉の凝りや硬さが激しい人や、施術を受け慣れていない人は施術中に体に力が入ってしまうため、もみ返しが起こりやすい傾向にあります。
もしも整体後、施術を受けた部位の痛みが長く続いた場合、施術を続けることでさらに筋肉を傷つけてしまう可能性があるので一度通院を中止して、施術を受けた整体院に問い合わせるが良いでしょう。
まとめ
せっかく身体の不調を改善するために整体に行っても、施術中や施術後に痛みが出てしまうと不安に感じるかと思います。
しかし、痛みのすべてが悪者なわけではなく、好転反応のような体の回復の過程で起こる良い痛みもあります。
以上のような予備知識を持った上で整体院に通院していただければ「整体=痛い」というイメージをお持ちの方も安心して整体を受けていただけるのではないでしょうか。