上腕二頭筋長頭腱炎とは
上腕二頭筋長頭腱炎は、名前の通り、上腕二頭筋の長頭腱に炎症が生じ、肩の前面に痛みを認める疾患です。
上腕二頭筋は、腕の前側にある力こぶの筋肉で、「長頭」と「短頭」の二頭に分かれています。
このうち長頭の腱は、肩の前面にある結節間溝という骨の溝と、横靭帯という靭帯で構成されるトンネルの中を通り、直角に走行を変えます。
その際に、腱に摩擦が生じ、炎症が起きることで、痛みを認めます。
上腕二頭筋長頭腱炎の症状
主に腕に力を入れた時や、肩や肘を動かしたときに肩の前面に痛みが出ます。
痛みが出る場面としては
・物を持ち上げるとき
・頭上に手を挙げるとき
・手を後ろに回すとき
・ボールを投げるときやサーブやスパイクを打つとき
・上半身の筋力トレーニングをするとき
などが挙げられます。
また、肩の前側を押すと痛みが出ます。
炎症が強いと、じっとしていても痛みが出たり、寝ているときも痛みが出て、睡眠にも影響が生じます。
上腕二頭筋長頭腱炎の原因
主な原因としては、仕事やスポーツなどで肩を使いすぎることが考えられています。
また、肩や肩甲骨等の筋肉の硬さや関節の動きの悪さなども、長頭腱に過剰に負荷をかける要因となります。
加えて、加齢によって長頭腱の変性(経年劣化)が進むと、発生頻度が高くなります。
当院の施術方法
当院では上腕二頭筋長頭腱炎に対して、
・硬くなってしまった肩や腕などの上肢や背骨の筋肉(筋膜)への施術
上腕二頭筋と長頭腱に繋がる上肢や背骨からの筋肉や筋膜に硬さや滑走不全があると、痛みの原因となります。
そのため、痛みの原因となっている上肢や背骨の筋肉(筋膜)に対して専門的な施術を行い、症状の改善を図ります。
・肩甲骨や背骨の関節への施術
肩甲骨や背骨の関節に硬さやゆがみがあると、肩関節や上腕二頭筋長頭腱への負担も増加します。
そのため、固くなった肩甲骨や背骨の関節の硬さやゆがみに対して施術を行うことで、症状の改善を図ります。
・生活習慣のアドバイスなど
関節への負担や炎症を助長するような生活習慣がないかを聴取して、適切な生活指導を行うことで、症状の改善を図ります。
最後に
いかがだったでしょうか?
肩の痛みにはさまざまな原因が考えられます。
痛みの原因を見極め、適切に施術を行うことで、症状は改善していきます。
どこに行っても治らなかった上腕二頭筋長頭腱炎でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。