皆さんは「マタニティ整体」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
「マタニティ整体」とは妊娠中の妊婦さんの骨盤の歪みやお身体の不調を整える整体施術のことを言います。
「妊娠中でも整体は受けられるの?」
「お腹の子供影響があるのでは?」
このような疑問を抱く方もいらっしゃるかと思います。
妊娠中でも安定期に入っていれば整体を受けることができます。
個人差はありますが妊娠4か月~8か月の期間であればお腹のお子さんへの影響も無いとされています。
今回は妊娠中に整体を受けることのメリットや注意点についてお話していきます。
妊娠中に整体を受けるメリット
●妊娠によるつわりを軽減できる
妊娠中は吐き気や眠気、頭痛といったつわりの症状に悩まされがちです。
つわりの主な原因は体内のホルモンバランスの乱れからくるものですがその他に体の疲れや歪みが原因で起こる場合があります。
整体で自律神経の調整や全身の筋骨格のバランスを整えることでつわり症状の改善が期待できます。
●腰痛を軽減できる
妊娠中はお腹が大きくなるにつれて、お腹を支えるために腰やお尻周りの筋肉が使われます。
腰やお尻周りの筋肉が凝り固まることにより腰痛症状や坐骨神経痛症状が出ることが多いです。
整体で腰やお尻周り筋肉の筋緊張を和らげることにより腰痛、坐骨神経痛症状を軽減することができます。
●ストレスの緩和
妊娠中はホルモンバランスの乱れから自律神経のバランスも崩れやすくなります。
その為、精神的に不安定になったり、些細なことからイライラしたりストレスを感じやすくなります。
整体で自律神経の調整をすることで妊娠中のストレス緩和に繋がります。
妊娠中、姿勢の変化などで過度に負担のかかった筋肉の緊張を緩和させることで体の柔軟性が増します。
結果、胎児が通りやすい産道になるので出産をスムーズにすすめることができます。
整体によって赤ちゃんにも母体にも負担ない身体に整えることが可能です。
●骨盤のゆがみを整えられる
妊娠中は「リラキシン」というホルモンが分泌されることにより胎児が骨盤を通りやすくするよう、全身の関節や靭帯、骨盤を緩ませます。
出産後も緩んだ骨盤を放置すると、後々、体に不具合が生じるおそれがあります。
具体的な症状は、腰痛・軽い尿もれ、内臓下垂、むくみなどです。
妊娠中から整体で身体のゆがみを整えることで産前・産後における身体のトラブルを軽減することが出来ます。
妊娠中に整体を受ける際の注意点
妊娠の経過には個人差があり、場合によってはお身体の負担になることもあります。
事前にお身体のことを把握している産婦人科医に相談しておきましょう。
●安定期に入ってから
妊婦さんが整体を受けられる期間の目安は、妊娠4か月を過ぎた安定期からお腹が大きくなる8か月目までです。
妊娠初期のつわりが強い時期や胎盤が完成される前はホルモンバランスが不安定となり胎児に影響が出るおそれがあるため推奨されません。
●体調不良の際は無理をしない
妊娠中の身体は非常に繊細で体調がそのときの状況によって変化します。
体調が悪いのに無理に整体を受けてしまうと、さらに気分が悪くなったり体調が悪化する可能性があります。
たとえ予約を取っていても体調が優れないときは、すみやかにキャンセルの連絡を入れましょう。
施術中も同様に、体調が悪いと感じたら遠慮せずに整体師に伝えてください。
まとめ
今回は、妊娠中の整体のメリットや注意点を紹介しました。
日々、姿勢や体調が変化するため不調を感じることが多いでしょう。
整体は産前・産後におけるお身体のトラブルや出産時の負担軽減や予防にも繋がります。
妊娠中のお身体の悩みがある方は是非、かかりつけの産婦人科医に相談したうえで利用してみてください。