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尾てい骨が痛い原因とセルフケア|整体院が考える正しい対策
尾てい骨とは?構造・役割を知ろう

私たちが「お尻の奥に小さな骨が当たる」と感じる部分、それが“尾てい骨”です。尾てい骨は、脊椎の最下部に位置し、仙骨の先端と連結しています。進化の過程で「しっぽ」の名残とされており、人によって長さや角度がわずかに異なることもあります。直接的に体を支える骨ではありませんが、姿勢保持や骨盤底筋群の働きを支えるなど、見た目以上に大切な役割を担っていると言われています。
尾てい骨は数個の小さな骨が癒合してできており、加齢や衝撃によってわずかに変形したり動きが悪くなったりすることがあります。座った時に当たる位置でもあるため、デスクワークや硬い椅子に長時間座ることで圧が集中しやすく、違和感や痛みを感じやすい部位でもあります。
尾てい骨の位置・骨格的な特徴
尾てい骨は骨盤の中央、仙骨のすぐ下に位置します。骨盤を支える“底”のような部分であり、体重を支える際のバランス調整や、歩行・立ち上がり動作の安定にも関与しています。当院では視診と触診により、骨盤全体の傾きや尾てい骨の位置関係を丁寧に確認しています。骨そのものに異常がなくても、周囲の筋膜や靭帯の緊張が尾てい骨の動きを制限していることも多いです。
尾てい骨に付随する筋肉・靭帯・関節の関係
尾てい骨の周囲には、「大殿筋」「尾骨筋」「肛門挙筋」など、姿勢保持や排泄、骨盤の安定に関わる筋肉が集まっています。また、仙骨と尾てい骨をつなぐ「仙尾関節」や「仙棘靭帯」などの組織も存在し、これらのバランスが崩れると痛みや違和感が出やすいとされています。当院では、痛みの原因を単なる骨の歪みではなく、筋肉・靭帯・関節の連動性から考えるようにしています。必要に応じて、股関節や腰部の可動性までチェックし、尾てい骨に過剰なストレスがかかっていないかを総合的に見ています。
なぜ“お尻の下”“骨盤の末端”に痛みが出やすいのか
尾てい骨は座るたびに圧力を受ける構造にあり、姿勢の崩れや骨盤後傾によって負担が増す傾向があります。特に、椅子の硬さ・座面の高さ・骨盤の傾き方などの影響を強く受けるため、少しの姿勢の違いが痛みに直結することもあります。筋肉のこわばりや動作のクセが続くと、骨盤底の柔軟性が低下し、痛みが慢性化するケースも見られます。当院では、まず尾てい骨を守るための座り方指導と、骨盤まわりの筋肉をやわらげるセルフケアを提案しています。特に「体幹と骨盤の連動」を整えるアプローチを重視し、再発しにくい体づくりを目指しています。
尾てい骨が痛くなる主な原因

尾てい骨の痛みは、単なる“お尻の打撲”だけではなく、骨格のバランスや生活習慣、筋肉の使い方など、複数の要因が関係していることが多いです。中には、外傷や出産の影響によって尾てい骨自体にズレや炎症が起きているケースもあり、正確な原因を見極めるには、骨盤全体や姿勢の状態を含めて確認することが重要です。当院では、痛みの出ている箇所だけを見ず、仙骨・坐骨・股関節などの連動性をチェックし、日常動作との関係を丁寧に検査しています。
転倒・尻もち・骨折・打撲によるもの
最も多いのが、転倒や尻もちによる衝撃です。硬い床や階段で強くお尻を打つと、尾てい骨に直接的な圧がかかり、骨折やひびを生じることがあります。見た目には腫れがなくても、尾てい骨がわずかに前方や後方に傾いてしまい、座るたびに痛みが出ることも少なくありません。当院では、骨そのものの損傷を疑う場合は医療機関への来院をすすめ、それ以外のケースでは骨盤の可動域・尾骨の角度・筋膜の滑走を確認し、必要に応じて骨盤まわりの緊張をゆるめる施術を行っています。
長時間座る・姿勢不良・骨盤後傾などの生活習慣的負荷
デスクワークや長時間の車の運転など、座りっぱなしの姿勢は尾てい骨に大きな負担をかけます。特に背もたれにもたれた姿勢では骨盤が後ろに倒れ、尾てい骨が座面に直接押し付けられやすくなります。その結果、慢性的な圧迫や炎症が生じることがあるとされています。当院では、座位姿勢の分析や骨盤の動き方のクセを確認し、負担を減らすための座り方やクッションの使い方、骨盤を立てるエクササイズなどをお伝えしています。
妊娠・出産・骨盤のゆるみ(ホルモン変化)など女性特有の要因
妊娠中はホルモンの影響で靭帯がゆるみ、骨盤が開きやすくなるため、尾てい骨周囲の関節にも負担がかかりやすくなります。出産時には、骨盤底に強い圧力が加わるため、一時的に尾てい骨の位置がズレたり、筋肉や靭帯が引き伸ばされたりすることもあります。当院では、産後の方に対しては強い矯正を行わず、骨盤の可動性を引き出すソフトな手技でバランスを整え、骨盤底筋や腹横筋を意識したセルフケアも指導しています。
筋肉の緊張・筋バランスの崩れ・骨盤の歪み
姿勢のクセや片側への重心偏りなどによって、左右の筋バランスが崩れると尾てい骨にねじれた力が加わることがあります。特に、中殿筋や骨盤底筋がうまく働かない状態では、尾てい骨まわりの筋肉が過剰に緊張し、痛みを引き起こすケースが見られます。当院では、触診によって筋膜の滑走不全や圧痛点を確認し、手技で深層の筋膜を整えたうえで、骨盤を支えるインナーマッスルの使い方を練習していきます。施術後は、セルフケアとして股関節のストレッチや呼吸法を取り入れ、再発予防を図ります。
セルフチェック&当院の検査ポイント

尾てい骨の痛みは、動作や姿勢のクセ、筋肉の使い方など、日常の中に原因が隠れていることが多いです。「いつ」「どんな動きで」痛みを感じるのかを知ることは、改善への第一歩となります。当院では、痛みの出るタイミングだけでなく、骨盤全体のバランスや体の使い方を細かく検査し、再発しづらい体づくりを目指しています。
どんな時に“尾てい骨が痛い”と感じる?
尾てい骨の痛みは、同じ姿勢を続けたあとに動いた瞬間や、座る・立つといった動作の切り替え時に出やすいと言われています。特に、硬い椅子や車のシートに長時間座ったあと、立ち上がる瞬間に「ズン」とした痛みを感じる人が多く見られます。また、寝返りを打つときに痛む場合は、骨盤周囲の筋肉が過度に緊張しているサインかもしれません。当院では、こうした「痛みが出る動作」を再現してもらいながら、筋膜の滑走や関節の動きを細かく確認し、根本的な原因を探っていきます。
当院で見るチェック項目
検査の際には、尾てい骨だけでなく、骨盤・股関節・背骨の連動を重視しています。視診では骨盤の左右差や前後傾を確認し、触診では仙尾関節や周囲筋膜の硬さを丁寧にチェックします。座った姿勢で尾てい骨がどのように当たっているか、体重のかかり方は均等か、といった点も重要な評価ポイントです。さらに、動作分析によって「どのタイミングで負担がかかるか」を把握し、その人の生活動作と関連づけて施術方針を立てます。当院では、電気治療を行わず、手技によって筋膜と骨盤の調整を中心に行い、必要に応じてセルフストレッチや座り方のアドバイスもお伝えしています。
専門機関に要相談のサイン
尾てい骨の痛みが数週間から数か月続く場合や、脚のしびれ、排便・排尿の違和感を伴う場合には、整形外科など専門機関への相談が必要となります。神経や内臓の影響による痛みが隠れている可能性もあるため、自己判断で放置するのは避けたほうがよいでしょう。当院では、施術の範囲を超える症状が見られた場合、医療機関への来院もすすめながら、安心して回復に向かえるサポート体制を整えています。
実践できるセルフケア&生活改善策

尾てい骨の痛みは、日常生活の「小さなクセ」から起こることも多いです。痛みが強いときは無理をせず、できる範囲で姿勢や座り方を見直すだけでも負担を減らせることがあります。当院では、生活の中で続けられるケアを重視し、再発しにくい体づくりをサポートしています。
正しい座り方・椅子・クッション選び
座り方ひとつで尾てい骨への圧のかかり方は大きく変わります。背もたれに深くもたれすぎると骨盤が後ろに倒れ、尾てい骨が座面に直接当たりやすくなります。骨盤を立てて座る意識を持ち、坐骨で体を支えるようにすると圧を分散できます。また、長時間座る場合は「ドーナツ型クッション」や「U字クッション」など尾てい骨部分が空いているものを使うと、痛みの軽減に役立つことがあります。
ストレッチ・筋肉ほぐし
尾てい骨周囲の筋肉は、硬くなると痛みを引き起こしやすくなります。特に、大殿筋・中殿筋・梨状筋などの臀部の筋肉や、太ももの後ろ(ハムストリングス)の柔軟性が低下している場合、骨盤の動きが制限されて尾てい骨に負担が集中します。ストレッチの際は、息を止めずにゆっくり伸ばすことが大切です。当院では、施術後に骨盤まわりの筋肉を整えたうえで、簡単にできるセルフストレッチをお伝えしています。
姿勢リセット・骨盤立て・足底・体重分散意識
立っている時も座っている時も、体の重心が片側に偏ると尾てい骨への負担が増える傾向があります。足裏全体で地面を感じるように立つこと、また椅子に座るときは骨盤を立てて座ることを意識してみましょう。1時間に一度、深呼吸をしながら骨盤を前後にゆらすだけでも、筋肉のこわばりを防ぐことができます。当院では、こうした“リセット動作”を姿勢指導の一環としてお伝えし、日常の中で無理なく続けられる方法を提案しています。
日常で気をつけたい習慣
日々の習慣の中で「負担を減らす意識」を持つことが大切です。長時間同じ姿勢を続けず、1時間に1回は立ち上がって軽く体を動かすようにしましょう。特に育児中の方は、抱っこの姿勢から座るときに骨盤が後ろに倒れやすいため、できるだけ骨盤を立てて座るよう意識すると良いです。痛みが強い時期は、片側に体重をかけないよう注意し、やわらかすぎるソファよりも安定した椅子を選ぶこともポイントです。当院では、こうした生活動作の見直しも含め、痛みの出にくい体の使い方を一緒に身につけていくサポートを行っています。
整体・専門機関でのアプローチと当院の方針

尾てい骨の痛みは、骨折などの外傷だけでなく、骨盤の歪みや筋膜の緊張、座り方のクセといった「機能的な原因」から起こることが多いです。当院では、電気機器による刺激ではなく、手技によるアプローチと姿勢・動作の改善を重視しています。原因を“部位”ではなく“全体のバランス”として捉えることで、根本的な改善を目指しています。
当院の“尾てい骨痛”への考え方
尾てい骨痛の多くは、周囲の筋肉や骨盤の動きが制限されていることが関係していると考えられています。当院では、尾てい骨そのものに直接刺激を与えるのではなく、まずは骨盤の傾き・坐骨の位置関係などを検査します。施術はすべて手技で行い、筋膜の滑走を整えながら、骨盤が自然に立つように誘導していきます。電気治療は行わず、体にかかる負担をできる限り少なくした整体法を取り入れています。また、姿勢改善の一環として「正しい座り方」や「日常の動き方」もアドバイスし、尾てい骨への圧を減らす生活習慣づくりをサポートしています。
施術例・経過
整形外科でレントゲン検査を受けても「異常なし」と言われるケースでも、尾てい骨まわりの筋肉や骨盤のねじれが原因となっている場合があります。実際に、長時間のデスクワーク後に痛みが出るという患者さんの多くは、骨盤が後傾し尾てい骨に負担が集中していることが多いです。当院では、触診と動作チェックでその状態を確認し、筋膜リリースと骨盤調整を組み合わせた施術を行った結果、「座るのが楽になった」「寝返りでの痛みが減った」といった変化を感じられた例が多く見られます。こうした経過を通して、構造的な問題だけでなく“機能の改善”を重視することが重要だと考えています。
セルフケア継続のためのサポート体制=当院独自メソッド
当院では施術だけでなく、再発を防ぐための「学び」を重視しています。姿勢や動作のクセを整えるストレッチに加え、体を支える筋肉の使い方や栄養の取り方など、生活習慣から見直す仕組みも取り入れています。公式LINEを活用し、質問対応も行い、自分の体を自分で整えられるようサポートしています。施術だけで終わらせず、知識を習得して再現できるようになることが、当院の「根本改善メソッド」です。
こんな場合は紹介・病院受診
尾てい骨の痛みが強く、転倒後の腫れや内出血が見られる場合、または脚のしびれ・排便排尿の異常を伴う場合には、骨折や神経障害の可能性が考えられます。そのようなケースでは、まず医療機関での検査が大切になります。当院では、施術の前に痛みの経緯や動作時の変化を丁寧に確認し、必要に応じて整形外科などの専門機関への来院をおすすめしています。安全性を最優先に、適切な対応を行うことが大切だと考えています。
お悩みの方は、荒川区・文京区 整体oasisへ
なぜ当院で改善できるのか? その理由は、当院のアプローチ方法にあります。
「どこへ行っても改善しなかった…」そんな方こそ、一度ご相談ください。
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この記事を書いた人
廣瀬 知志
荒川区・文京区にある整体oasis(オアシス)では、初めてのお客様に、当院にお身体をあずけられるか判断していただくため、初回のお試し価格をご用意しています。
どのコースを選べばよいか迷われる方は、お気軽にご相談ください。お身体の状態を確認し、改善までの期間や、費用感などもおうかがいしながら、最適な計画をご提案します。