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指が教えてくれる身体のサイン:症状・原因・セルフケアを整体師視点で解説
目次
そもそも「指」とは?構造・役割を知ろう

指の骨・関節・腱・靭帯の基本構造
「指」とひとことで言っても、その中にはたくさんの小さな骨と関節、そしてそれらをつなぐ腱や靭帯が集まっています。人の指は大きく分けて3つの関節(第1関節・第2関節・第3関節)で構成されており、それぞれがわずかな角度の動きを積み重ねて、細かい作業や繊細な力加減を生み出しています。
また、指先には感覚神経が多く集まっており、温度・触感・圧力などを感じ取るセンサーのような役割も果たしていると言われています。この構造があるからこそ、私たちはスマートフォンを操作したり、文字を書いたりといった動きを自然に行えるわけです。
ただし、この小さな関節や腱のひとつでも炎症や癒着が起こると、動かすたびに違和感を覚えたり、思うように力が入らなくなったりすることもあります。当院ではこうした部分的なトラブルを「体全体の使い方や姿勢の乱れ」が影響しているケースとして捉え、検査を通して根本的な原因を見つけていきます。
指が身体・手において果たす5つの役割
指の役割は単に「物をつかむ」だけではありません。人間の手の動きは、つまむ・握る・押す・感じる・表現する(コミュニケーション)といった5つの機能に分けられると言われています。
例えば、ペンを握る、パソコンのキーを打つ、ドアノブを回すといった日常動作は、これらの複合的な働きによって成り立っています。指がスムーズに動くことで、肩や肘、背中まで連動しやすくなり、体全体の動きが整いやすくなる傾向もあります。
逆に言えば、指先がこわばったり動きが鈍くなると、無意識のうちに腕や肩に力が入りやすくなり、姿勢の崩れや疲労の蓄積につながることも少なくありません。
整体院の視点で見る「指の使い方」と「指が使われにくくなる要因」
整体の現場で見ていると、「指の動かしづらさ」や「握力の低下」を訴える方の多くが、実は腕や肩、さらには背中や骨盤のバランスに問題を抱えているケースがあります。
当院では、指そのものだけでなく、前腕のねじれや肩の位置、胸郭や骨盤の傾きといった“全身の連動”を丁寧に検査します。筋肉や筋膜の硬さ、姿勢のくせがどのように指の動きへ影響しているかを確認したうえで、関節や筋膜をやわらげる施術を行い、再び自然に動かせる状態へ導くことを目指しています。
また、施術後には「自宅でできる指ほぐし」や「姿勢を整える簡単なセルフケア」もお伝えします。これは、痛みが出てから対応するのではなく、日常の中で再発を防ぐ“予防的ケア”として大切なポイントです。小さな動きの積み重ねが、結果的に体全体の使い方を変えていくきっかけになると考えています。
指に現れる主なトラブルとその原因

代表的な手指のトラブル
指のトラブルにはいくつか代表的なものがあります。中でも多いのが「ばね指(弾発指)」で、指を曲げ伸ばしするときにカクッと引っかかるような感覚が出てきます。これは腱の通り道である腱鞘に炎症が起き、動きがスムーズにいかなくなることで起こる症状です。
また「へバーデン結節」や「ブシャール結節」など、指の関節が腫れたり変形したりするトラブルも中高年女性に多く見られる傾向があります。これらはホルモンバランスや手の酷使、加齢による関節の変性などが関係していると考えられています。
さらに「手根管症候群」は、手首のトンネル状の部分(手根管)で神経が圧迫され、親指・人差し指・中指にしびれや痛みを感じるケースもあります。長時間のパソコン作業や家事、スマートフォン操作などが影響すると言われています。
指に“痛み・こわばり・しびれ・変形”が出る背景
指に痛みやこわばりが出る背景には、「使い過ぎ」だけでなく、体全体のバランスや姿勢のくせが関係していることもあります。たとえば、デスクワークで肩が前に巻き込む姿勢になると、腕から手首、そして指先にかけて常に軽い緊張が続きやすくなります。結果として腱や筋膜の滑走が悪くなり、指の動きが制限されることがあります。
また、ホルモンの変化によって関節の柔軟性や水分バランスが変わり、腫れや違和感が出るケースもあります。神経圧迫によるしびれや冷えを伴う場合は、肩や首まわりの筋肉の硬さが影響しているかもしれません。当院では、これらを「局所の問題」ではなく「全身の連動性の乱れ」として捉え、検査の中で体の使い方・筋肉のバランスを見極めていきます。
当院の検査ポイント
当院では、指の痛みを感じている方に対して、まず「どの動きで違和感が出るか」を細かく確認します。指だけを見るのではなく、手首や肘、肩、さらには背骨や骨盤の位置まで含めて、全体の連動を検査していくことが特徴です。
例えば、指の曲げ伸ばしを行う際に手首や肘の角度が変わることで、腱や筋膜にどんなテンションがかかるかを観察します。また、筋膜のねじれや姿勢の崩れが指の可動にどう影響しているかも重要なチェックポイントです。
施術では、電気を使わず、手技で筋膜や関節の動きを整えながら、体幹から手先までスムーズに動かせるように導きます。さらに、自宅でできるセルフケアとして、手のひらのマッサージや姿勢を整える簡単なエクササイズを提案しています。これらを続けることで、指先の違和感だけでなく、全身の動きの改善にもつながると考えています。
指の不調を見逃さないためのセルフチェックとセルフケア

簡単にできるセルフチェック
指の違和感は、日常の中で気づかないうちに進行していることがあります。そこでまず、自宅でできる簡単なセルフチェックを取り入れてみましょう。
たとえば、朝起きたときに指をスムーズに曲げ伸ばしできるか、グー・パーを繰り返した際に引っかかりがないかを確認します。次に、指を開いたときに左右で差がないか、力を入れたときに痛みや違和感が出ないかもチェックポイントです。
また、指先の温度差や色の変化、しびれが出る箇所にも注意が必要です。特に、手首を曲げたときに親指から中指にかけてしびれる場合は、神経への圧迫が関係している可能性もあります。
当院では、こうした日常の変化を見逃さず、検査時に「どの動きで違和感が出るか」「どの姿勢で再現されるか」を一緒に確認することを大切にしています。
整体院視点でおすすめするセルフケア例
指の不調を改善へ導くには、指そのものだけを動かすのではなく、手首・肘・肩・胸まわりを含めたケアが大切だと考えています。
まずは、手のひらを上に向けて指を軽く開き、もう片方の手で指全体をゆっくり反らせるストレッチがおすすめです。これにより腱や筋膜の滑りを促し、こわばりの緩和が期待できます。
さらに、デスクワーク中は1時間に一度、肩をすくめて脱力したり、両腕を後ろに回すなどして血流を促すことも重要です。
当院では、筋膜や関節の動きを整える施術を行いながら、来院後も再現できる「3分セルフリリース法」や「姿勢リセット習慣」などをお伝えしています。これらを続けることで、再び同じ不調を繰り返さない体づくりをサポートしていきます。
やってはいけないNG習慣
指や手首のトラブルがある方に多いのが、「痛いから動かさない」という行動です。固定しすぎると血流が滞り、筋肉や腱の柔軟性が落ちるため、回復の妨げになることもあります。
また、長時間のスマホ操作やキーボード作業で、常に手首が内側に曲がったままの姿勢も注意が必要です。さらに、冬場の冷えや冷房の強い環境で手が冷たい状態が続くと、血管や筋肉が緊張しやすくなります。
これらを防ぐには、こまめに手を温める・軽く動かす・姿勢を整えることが基本です。当院では「手を使う=全身を使う」という考え方のもと、日常の動作から改善につながるポイントを一緒に見つけていくようにしています。
整体院でのアプローチ:当院「検査→施術→再現できるセルフケア」をどう行うか

当院の施術方針
当院では、電気や機械を使った一時的な刺激ではなく、「手」を通して体の状態を正確に把握し、筋肉・筋膜・関節の動きを整えていく方針をとっています。
指の不調は、局所的な炎症や負担だけが原因ではないことが多く、姿勢や腕の使い方、骨盤・体幹のバランスまで影響している場合もあります。そのため、まずは検査(触診・動作観察・姿勢チェック)を行い、どの部位に動きの制限や過緊張があるのかを丁寧に見極めます。
施術では、筋膜や関節の滑走を取り戻すようなソフトなアプローチを中心に行います。特に、指先に関連する筋肉や腱の張りは前腕や肩から影響を受けることが多いため、体全体の連動性を意識して調整していきます。
一つひとつの手技は強い刺激を与えるものではなく、あくまで「体が自然に動きやすくなる」状態を目指すことが目的です。痛みやこわばりだけでなく、再発しにくい使い方を身につけることをゴールとしてサポートしています。
指に関連する整体アプローチの実例
たとえば、「指を曲げると痛い」「物を握るとこわばる」といった方の多くは、手首や前腕の筋肉が硬くなり、腱や筋膜の滑りが悪くなっていることが少なくありません。
当院では、まず手首の可動域や筋膜のねじれをチェックし、前腕の深層部にある屈筋群・伸筋群をやさしくリリースしていきます。そこから肩甲帯(肩甲骨まわり)の動きを整えることで、腕全体の負担を減らし、指の動きがスムーズに変わっていくケースも多いです。
また、背中や体幹の動きを引き出すことで、指先まで自然に力が伝わるようにサポートしていきます。
施術の後は、再現性を高めるために、自宅でできる簡単なセルフケアもお伝えしています。たとえば、指を一本ずつ軽く動かす「指ストレッチ」や、胸を開く姿勢リセットの呼吸法などをおすすめしています。施術で整えた状態を日常でも維持できるよう、体の使い方まで含めたアプローチを行っています。
いつ専門医を受診すべきか&まとめ

受診の目安
指の痛みや違和感は、軽い炎症や使い過ぎによる一時的な反応であることもあれば、関節や神経、ホルモンの影響などが複雑に関係している場合もあります。
特に、朝に指がこわばって動かしづらい、関節が強く腫れている、短期間で指の形が変わってきた、しびれや力が入りにくい、原因がわからないのに痛みが続くといった症状がある場合は、早めに専門医への相談が望ましいです。
整形外科やリウマチ科では、レントゲンや血液検査などによって、関節炎や神経障害、ホルモン由来の疾患などを総合的に調べることができます。当院では、これらの医療機関での検査結果も尊重しながら、日常動作や体の使い方の面からサポートすることを大切にしています。
整体でできること・できないことの整理
整体では、レントゲン撮影や投薬といった医療行為は行えません。そのため、関節の炎症や骨の異常が疑われる場合には、まず医療機関での検査を受けることが大切です。
一方で、整体で対応できるのは「指や腕、姿勢などの動き方の改善」「筋膜や関節の滑らかさを引き出すこと」「再発を防ぐための体の使い方を整えること」といった“機能面のサポート”です。
当院では、電気機器を使わず手技による検査と施術を行い、体全体のバランスを整えることを目的としています。指の不調も局所的な問題として捉えるのではなく、「体全体の使い方がどう影響しているか」を踏まえて施術を組み立てます。
医療機関と整体、それぞれの役割を正しく理解し、状況に合わせて併用することが、改善への近道だと考えています。
まとめ&当院への案内
指の不調は、最初は「少し痛い」「朝だけ違和感がある」といった小さなサインから始まることが多いです。その段階で体の使い方を見直すことで、悪化や再発を防ぐことにつながると考えています。
当院では、施術後の変化をその場限りにせず、「自分で再現できる」セルフケアの継続を重視しています。姿勢・筋膜・生活動作の見直しをセットで行うことで、痛みの出にくい体づくりをサポートしていきます。
「検査で異常がないのに不調が続く」「病院では問題ないと言われたけれど指がつらい」という方も、体全体のバランスを整える視点からアプローチできることがあります。公式LINEでは質問にお答えしたり、季節の体メンテナンス情報も配信しているので、気になる方はお気軽にご登録ください。
お悩みの方は、荒川区・文京区 整体oasisへ
なぜ当院で改善できるのか? その理由は、当院のアプローチ方法にあります。
「どこへ行っても改善しなかった…」そんな方こそ、一度ご相談ください。
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この記事を書いた人
廣瀬 知志
荒川区・文京区にある整体oasis(オアシス)では、初めてのお客様に、当院にお身体をあずけられるか判断していただくため、初回のお試し価格をご用意しています。
どのコースを選べばよいか迷われる方は、お気軽にご相談ください。お身体の状態を確認し、改善までの期間や、費用感などもおうかがいしながら、最適な計画をご提案します。