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変形性股関節症のレントゲン所見|画像でわかる診断のポイントと治療法

変形性股関節症とは?

概要と原因
「最近、歩くと股関節が痛むんだけど、これって年のせいかな?」
そんな声をよく耳にします。実際、変形性股関節症は中高年の女性に多く見られる関節のトラブルで、股関節の軟骨がすり減り、骨同士がこすれ合うことで痛みや動かしづらさが現れます。
原因は一つではなく、いくつかの要因が重なって発症に至ることが多いです。代表的なのは以下の3つ。
- 加齢による関節の変性
年齢を重ねることで軟骨の弾力や水分量が低下し、すり減りやすくなります。 - 体にかかる過度な負荷
肥満や重労働などで股関節にかかる負荷が大きいと、軟骨の劣化が進むとも指摘されています。 - 先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全
生まれつき股関節の形に異常があると、正しい位置で関節がはまらず、変形が起こりやすい傾向があります。
「単なる年齢のせい」と見過ごされがちですが、実は背景に複雑な構造的な問題が潜んでいることもあります。
主な症状
「なんとなく股関節がだるいな」と感じたことはありませんか?変形性股関節症では、初期の段階ではこの“なんとなく”という違和感から始まることが多いです。
具体的な症状には以下のようなものがあります。
- 股関節の痛み
立ち上がる時や歩き始めに感じる鈍い痛みが典型的です。進行すると、安静時にも痛みを感じることがあります。 - 関節の可動域が狭くなる
靴下を履いたり、足の爪を切ったりといった動作がしづらくなるケースも報告されています。 - 歩行の障害
進行すると足を引きずるように歩く、いわゆる「跛行(はこう)」が見られるようになることもあります。
これらの症状は、ある日突然強く出るというよりも、少しずつ悪化していくのが特徴です。違和感を放置せず、早めに専門家に相談するのが良いでしょう。
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レントゲン所見の特徴

関節裂隙の狭小化とは?
「なんか股関節がギシギシする感じがするんだけど…」
そんな違和感を抱えて病院でレントゲンを撮ってみると、医師から「関節の隙間が狭くなっていますね」と言われることがあります。
これは、関節裂隙の狭小化と呼ばれる所見で、股関節の軟骨がすり減ってしまった状態を表しています。軟骨はレントゲンでは映らないため、関節と関節の間にある“黒い隙間”として確認されます。その隙間が細くなっていると、「軟骨が摩耗している可能性がある」と言われています。
骨棘の形成と骨硬化像
「骨にとげのようなものが見える」と医師に言われて驚いた方も少なくないはずです。これは骨棘(こつきょく)と呼ばれるもので、関節が長年の摩耗にさらされた結果、骨の端にできる変形のひとつです。
また、同時に見られるのが骨硬化像という白っぽい部分。これは、骨の密度が高くなり、レントゲンで強く映るようになる現象です。こうした変化は、股関節が自らを守ろうとして過剰に反応している可能性があるとも言われています。
関節面の不整ってなに?
さらに進行すると、関節の表面が本来の滑らかさを失い、デコボコしてくることがあります。これを関節面の不整といいます。
「最近、足の動きがなんだか引っかかる感じがする…」
そんな時、レントゲン画像を見てみると、股関節のはまり具合が不自然だったり、丸みを帯びていたはずの骨の形が崩れていたりするケースもあります。
レントゲン所見はあくまで“今の状態を映し出す鏡”のようなものです。こうした変化が見られたからといって、必ずしもすぐに手術が必要になるわけではありません。ただ、体からのサインを見逃さず、少しずつ向き合っていくことが大切です。
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診断の流れと画像検査の役割

初診時の問診と身体検査
「股関節が痛くて…もしかして変形性股関節症かも?」
そんな不安を抱えて来院された場合、まず行われるのが問診と身体検査です。
問診では、痛みが出始めたタイミングや、日常生活で困っていることなどを詳しく聞かれます。「いつから?どの動きで痛む?」といった内容が中心です。そして実際に股関節を軽く動かしながら、可動域や筋肉の緊張具合、歩行の状態などを確認していきます。これにより、痛みの原因が股関節にあるのか、それとも他の部位に由来しているのかを大まかに見極めていきます。
レントゲン検査の重要性と限界
次に多くの場合で行われるのがレントゲン検査です。変形性股関節症では、関節の隙間が狭くなったり、骨の変形が現れたりすることがあります。これらの変化はレントゲン画像で確認しやすく、病態の進行度を把握するための手がかりになります。
ただし、レントゲンには限界もあります。たとえば、軟骨や筋肉、靭帯といった“骨以外”の組織は写りづらいため、早期の段階では異常が見つかりにくいこともあるようです。
必要に応じたMRIやCT検査の活用
「レントゲンでは異常が見られなかったけど、痛みは続いている…」
そんなときに検討されるのがMRIやCT検査です。
MRIは、軟骨や関節周囲の軟部組織の状態を詳しく映し出すのに適しており、初期の炎症や滑膜の腫れ、筋肉の損傷なども見つかる可能性があります。一方、CT検査は骨の形状や微細な変化を立体的に確認するために用いられます。
これらの検査はすべてのケースで必ず行われるわけではありませんが、状況に応じて使い分けられることが多いようです。
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治療法の選択肢

保存療法:薬物・理学療法・生活習慣の改善
「できれば手術は避けたいんですけど…」
そんな相談をされる方も少なくありません。実際、変形性股関節症の初期段階では保存療法が選ばれることがほとんどです。
まずは薬物療法。痛みや炎症を抑える目的で、消炎鎮痛剤などが処方されます。ただし、薬だけに頼るのではなく、理学療法も並行して行うことが推奨されています。たとえば、関節に負担をかけずに行えるストレッチや、股関節周囲の筋肉を鍛える運動などです。
また、意外と見落とされがちなのが生活習慣の見直し。過体重であれば体重を少し減らすだけでも股関節への負担が軽くなり、症状が和らぐことがあります。
手術療法:人工股関節置換術など
「保存療法を続けたけど、やっぱり痛みが改善しない…」
そういった場合、検討されるのが手術療法です。中でも代表的なのが人工股関節置換術と呼ばれる施術で、損傷の激しい関節部分を人工の関節に置き換える方法が知られています。
この手術は、痛みの軽減や可動域の改善が期待できる一方で、入院や術後のリハビリといった負担もあるため、生活スタイルや年齢、他の疾患の有無などを総合的に考えて判断することが大切とされています。
治療法選択の基準とタイミング
「結局、いつ手術を考えればいいの?」
この疑問は非常に多いです。一般的には、保存療法を一定期間試しても症状が改善しない場合や、日常生活に大きな支障が出ていると感じた時が一つの目安とされています。
また、医師から画像検査などを通して「関節の変形がかなり進行している」と伝えられた場合も、手術のタイミングとして検討されることがあります。ですが、最終的には本人の意思とライフスタイルを尊重しながら慎重に決めていく必要があります。
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日常生活での注意点と予防策

体重管理と適度な運動の重要性
「やっぱり体重って、股関節にも影響しますよね?」
よくあるこの疑問、実はとても大事な視点です。股関節にかかる負担は、体重の増加と比例して大きくなります。そのため、体重管理は予防の第一歩となります。
「でも、運動ってしてもいいの?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、痛みが強くない範囲での適度な運動は推奨されています。ウォーキングやストレッチ、プールでの軽い運動など、股関節に過剰な負担をかけずに続けられる内容が好ましいとされています。
関節への負担を減らす生活習慣
体重や運動だけでなく、日常のちょっとした姿勢や動き方にも注意が必要です。たとえば、「片足に体重をかける癖がある」「ソファにだらっと座ってしまう」などのクセがあると、知らないうちに股関節へ負担をかけている可能性があります。
日常生活では、正しい姿勢を意識することや、床に座るよりも椅子に座るなどの配慮も大切です。
定期的な検診と早期発見のメリット
「まだそんなに痛くないし、病院には行かなくても…」と思いがちですが、定期的な検診は早期発見に役立ちます。
変形性股関節症は徐々に進行するケースが多いため、初期の段階で見つけて対策をとることで、進行を緩やかにする可能性があります。
とくに家族に同じような症状があった方や、股関節に違和感を覚えたことがある方は、一度チェックしてみるのも良いかもしれません。
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この記事を書いた人

谷口 綾
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