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首のリンパが片側だけ押すと痛いのはなぜ?考えられる原因と対処法を専門家がわかりやすく解説
目次
「首のリンパを押すと片側だけ痛い」状態とは?まず理解したいポイント

「リンパ」とは何かの簡単な整理
「首のリンパが痛い」と言われることが多いですが、正確には リンパ管・リンパ液・リンパ節 という3つの要素が関わっていると考えられています。
リンパ液は体の老廃物を回収しながら全身を巡っていて、その途中に“関所”のようにあるのがリンパ節です。特に首にはリンパ節が密集しているため、体調の変化やストレス、疲労の影響を受けやすい部位だと言われています。
当院でも首の不調を訴える方を見させてもらうのですが、単純に「リンパが詰まっている」というより、姿勢や呼吸の浅さ、肩甲骨の動きの乏しさ が影響しているケースを多く経験します。
片側だけ痛むのは珍しくない理由
「右だけ痛い」「左だけズキッとする」など、片側だけの痛みは意外と多いです。
というのも、人には利き手・利き脚があり、
- バッグを持つ側
- 肘をつく癖
- スマホを見る角度
- 寝る姿勢
といった日常動作が左右どちらかに偏りやすい傾向があります。
その偏りが首まわりの筋肉に左右差をつくり、結果としてリンパ節周辺が片側だけ敏感に感じるという反応につながるケースがあります。
「片側だから危ない」というわけではなく、自分の体の使い方が影響していることが多いです。
リンパ節そのものの痛みと、筋肉・神経由来の痛みの違い
「本当にリンパが痛んでいるのか?」
ここは多くの方が誤解しやすいポイントです。
実際には、
- リンパ節そのものの反応(風邪・疲労の影響など)
- 首まわりの筋肉の張りが“リンパの痛み”として感じられるケース
の2種類があります。
例えば、胸鎖乳突筋や肩甲挙筋が硬くなると、リンパ節の近くに痛みが出ているように感じることがあります。当院でも触診をしていくと、リンパ節ではなく筋肉の緊張が原因だったということも珍しくないです。
そのため、当院ではリンパ節だけを触るのではなく、
- 首の可動域
- 肩甲骨の動き
- 鎖骨の位置
- 胸郭・肋骨の動き
- 呼吸の深さ
を丁寧に見て、どこに負担が集中しているのかを確認していきます。
痛みが強い/腫れがある場合に注意すべきこと
押した瞬間に強い痛みが走る、触らなくてもズキズキする、明らかに片側が腫れている…といった場合は、体が強い反応を起こしている可能性も考えられます。
こうしたときに強く押す・マッサージを繰り返すのは刺激が増し、かえって改善しづらくなることがあります。
当院では、こうした強い反応がある場合は無理にほぐさず、
- 体の左右差
- ゆがみによる負担
- 呼吸の浅さ
- 首〜鎖骨周りの緊張
などを優しく整える施術を行います。
体の動きが戻ってくることで、自分の治癒力が働きやすい環境を作ることを大切にしています。
片側だけ痛むときに考えられる主な原因(医療・整体の視点)

① 首肩の筋肉の張り・姿勢の癖
「首のリンパを押すと片側だけ痛い」という相談の中で、実は多いと言われているのが筋肉の張りによる影響です。
例えば、スマホをのぞき込む姿勢や、デスクワークで肩が前に入りやすい姿勢(巻き肩)が続くと、胸鎖乳突筋・斜角筋・肩甲挙筋などの筋肉が片側だけ固まりやすくなります。
当院で検査をすると、首だけではなく肩甲骨・胸郭(肋骨まわり)・骨盤の位置に左右差が出ている方も多いです。姿勢の崩れが積み重なると、リンパ節の近くの筋肉が硬くなり、“リンパの痛み”のように感じることがあります。
② リンパ節の一時的な反応
風邪や疲労、睡眠不足、ストレスなどでもリンパ節が一時的に反応し、片側だけ敏感になるケースがあります。
「気づいたら痛みが出ていた」「触ったときだけズキッとする」といった相談はよくあり、体の免疫反応が関わっていると言われています。
ただ、当院ではリンパ節を強く押すよりも、呼吸を深くできる姿勢づくりや、鎖骨まわりの柔らかさを取り戻す施術を優先しています。強く押し続けることで刺激が増え、改善しづらいケースがあるためです。
③ 耳・喉・顎まわりの炎症
首のリンパは耳・喉・顎とつながりが深いと言われており、これらの部位に炎症があると、首の片側に痛みが出やすくなることがあります。
特に顎関節の不調(噛み締め・歯ぎしり)は、片側の筋肉を緊張させ、リンパ周辺の違和感につながることがあります。
当院では首だけでなく、顎の動き・口の開閉のクセ・嚙み締めの有無なども確認し、必要に応じて胸郭や姿勢のバランスから調整しています。
④ デスクワーク習慣による片側負荷
マウスを使う側の肩が上がりやすい、同じ方向に体をひねる癖があるなど、デスクワークの習慣によって片側の筋肉に負担が偏りやすくなります。
その結果、リンパ節の近くが痛むように感じることがあります。
当院の施術では、筋肉をただ緩めるのではなく、肩甲骨の位置・脊椎の動き・呼吸の入り方を整えて左右差を減らしていく方法を取ることが多いです。
⑤ 寝方・枕の影響
寝ている間に首が片側にねじれていると、翌朝になって片側だけ痛みが出やすいこともあります。
高すぎる枕・うつ伏せ寝・ソファでの寝落ちなどで首に負担がかかるケースも多いです。
当院では、枕の高さよりも寝返りしやすい環境づくりをセルフケアとしてお伝えしています。
医療的に疑うケースとの違い
強い腫れ・発熱・触れなくても痛む・飲み込むとズキッとする――
こうした場合は、体が強く反応している可能性があります。
「筋肉由来の痛み」と「体の防御反応」は似ているようで違うため、違和感が続く場合は早めに専門家へ相談されると安心です。
自宅で試せるセルフケア:片側の痛みを和らげる習慣と対処法

触りすぎ・押しすぎNGの理由
「首のリンパが片側だけ痛いとき、つい気になって何度も触ってしまうんですよね…」
こんな声をよく聞きますが、触りすぎはあまり良くないと言われています。これは、押した刺激が重なると、筋肉や皮膚の防御反応が強まり、かえって改善しづらくなるケースがあるためです。
当院でも、強めのマッサージよりも“触りすぎないこと”がケアの第一歩とお伝えすることがあります。特に痛みが強い時期は、刺激よりも「負担を減らす」ほうが体にとって優しいと考えています。
首〜鎖骨のリンパの流れを整える「優しいケア」
「じゃあ、何をしたらいいの?」とよく相談をいただきます。
まずは、指先で軽く撫でるように首の横〜鎖骨にかけての皮膚をやわらかくするケアが良いでしょう。
強く押す必要はなく、むしろ軽いタッチのほうが体が安心しやすいです。当院の施術でも、胸郭(肋骨まわり)や鎖骨の動きを整える手技を取り入れ、首に負担がかかりにくい状態に整えていきます。
姿勢・デスク環境の調整ポイント
デスクワークが長い方は、姿勢の見直しだけで痛みの出方が変わることがあります。
例えば、
- モニターの高さを目線と同じにする
- 肘をやや開いた自然な角度を保つ
- 肩をすくめないように椅子の高さを合わせる
こうした小さな調整が、首まわりの緊張をやわらげてくれます。
呼吸・肩回し・温め方など、悪化しにくい対策
首の痛みが片側に出る方の中には、「呼吸が浅くなっている」パターンもよく見られます。
深く吸って胸が広がる動きを思い出すだけでも、首の余計な緊張が減っていきます。
家では、
- ゆっくりとした肩回し
- 鎖骨の下を温める
- 胸を軽く開くストレッチ
などが取り入れやすいです。
どれも“痛くない範囲”を守ることが大切で、当院でもセルフケアは「体が嫌がらないやさしい動き」を基準にしています。
やってはいけない行動
痛みを早く何とかしようとして、強く押したり、急に伸ばしたりすると、筋肉が防御反応を起こすことがあります。
特に片側だけ痛むときは、体が何かを守っているサインの可能性もあるため、強い刺激は避けたほうが安心です。
当院でも「押してほぐす」よりも、「動きに余裕を作る」に重点を置いた施術を行っています。
整体でみるポイントと対応できること/できないことの整理

整体でチェックする部位:姿勢・肩甲骨・鎖骨・胸郭
「首のリンパが片側だけ痛いんです…」という相談をいただいたとき、当院ではまず首だけを見ないところから始めています。
これは、首の痛みは姿勢や肩甲骨の位置など、周囲のバランスと深い関係があると言われているためです。
特に確認するのは、
- 姿勢(頭の位置・骨盤の傾き)
- 肩甲骨の動きや高さの違い
- 鎖骨まわりの緊張・左右差
- 胸郭(肋骨)の広がり方・呼吸の入り方
このあたりの状態が片側に偏ると、結果的に首の筋肉が硬くなり、リンパ節付近の痛みにつながるケースが多い印象です。
筋膜・肩甲帯アプローチの例
実際の施術では、痛みが出ている首を強く触るというより、肩甲骨や胸郭の動きを引き出すアプローチ を行うことが多いです。
筋膜のつながりを活かしながら、首だけで頑張っていた負担を全身で分担できるように整えていくイメージです。
たとえば、
- 肩甲骨の内側の硬さをふわっと緩める
- 鎖骨下の筋膜を優しく広げる
- 背中の左右差を確認しながら胸郭の動きを調整する
など、強い刺激を与えずに動きを作っていく方法を採用しています。
当院ならではの見方
当院の特徴として、筋肉の硬さだけを見るのではなく、神経の働き方や生活動作の癖まで確認する点があります。
触診を通して「動きが入りづらい箇所」「呼吸が浅くなる方向」「緊張が抜けにくい姿勢」などを細かく見ていきます。
会話の中で、
- 「いつから痛むのか」
- 「どんな姿勢の時に気になりやすいか」
- 「仕事中の首の向き」
なども整理し、痛みの原因を一緒に把握していくことを大切にしています。
必要に応じて、家でできるセルフケアも提案し、改善しやすい環境づくりをサポートしています。
医療機関での検査が必要なケース
整体でできることと、医療機関に相談したほうが良いケースの線引きも重要です。
特に以下のようなサインがある場合は、体が強い反応を示している可能性があります。
- 強い腫れが続く
- 押していなくてもズキズキする
- 飲み込むと強い痛みが出る
- 発熱が続いている
こうした場合、整体での施術よりもまず医療機関での検査を受けていただくことをおすすめすることがあります。
整体では動きの調整や姿勢の改善を中心に行い、医療領域が必要な場合は無理に施術を進めません。
早めに病院へ行くべきサイン&まとめ

来院が必要な症状
「首のリンパが片側だけ押すと痛いんですが、どこまで様子を見ていいのでしょうか?」
こうした質問はよくいただきます。普段のこりや疲れとは違い、次のようなサインがある場合は早めに医療機関で検査を受けたほうが安心です。
- 強い腫れが続いている
- 触っていなくてもズキズキする
- 飲み込むと片側だけ鋭い痛みが走る
- 発熱が治まらない
- 左右差が明らかに大きい
これらは体の防御反応が強く出ている可能性があり、整体より先に医療的な確認が必要な場合があります。
何科を来院する?
「どの科に行けばいいのか分からない…」という声もよく聞きます。
痛みの原因はさまざまなので、症状によって目安を分けておくと安心です。
- 発熱・腫れ・飲み込み痛がある → 耳鼻科
- 体調不良がある → 内科
- 姿勢や筋肉の痛みが疑われる → 整形外科
とはいえ、判断が難しい場合もあります。強い痛みが続く時期は無理をせず、専門家の視点を借りることが安心につながります。
日常生活で再発を防ぐポイント
一度痛みが落ち着いても、日常習慣のクセが続くと症状が戻りやすいです。
当院では「負担を減らして回復しやすい体の状態をつくること」を重視しており、以下のようなポイントをよくお伝えしています。
- 首をひねったまま作業を続けない
- スマホを見るときは画面を目線の高さに近づける
- 呼吸が浅いときは胸郭を広げるストレッチを取り入れる
- 肩甲骨の位置が整いやすい座り方を意識する
これらは特別な道具がいらず、日常の中で取り入れやすい習慣です。
まとめ:無理に押さない・原因を見極めて適切に対処する重要性
首のリンパが片側だけ痛いときは、筋肉・姿勢・生活動作のクセが複合していることも多いです。
だからこそ「とりあえず押してなんとかする」よりも、まずは原因を一緒に整理し、体が本来の動きを取り戻せるよう整えていくことが大切です。
当院では、姿勢・肩甲骨・胸郭の検査を通して負担のかかっている場所を確認し、施術とセルフケアの両面からサポートしています。
不安があるときは一人で抱え込まず、専門家に相談していただくと安心です。
お悩みの方は、荒川区・文京区 整体oasisへ
なぜ当院で改善できるのか? その理由は、当院のアプローチ方法にあります。
「どこへ行っても改善しなかった…」そんな方こそ、一度ご相談ください。
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この記事を書いた人
廣瀬 知志
荒川区・文京区にある整体oasis(オアシス)では、初めてのお客様に、当院にお身体をあずけられるか判断していただくため、初回のお試し価格をご用意しています。
どのコースを選べばよいか迷われる方は、お気軽にご相談ください。お身体の状態を確認し、改善までの期間や、費用感などもおうかがいしながら、最適な計画をご提案します。