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SLAP損傷とは
SLAP損傷は肩関節唇の損傷です。肩関節唇とは、肩関節の受け皿（関節窩）を囲むリング状の軟骨のことです。
肩関節は腕の先端にあるボール（上腕骨頭）と受け皿（関節窩）で構成されます。
SLAPとは、関節唇の上方、前方および後方を意味します。
関節唇の上方には力こぶの筋肉（上腕二頭筋）の腱が付着しますが損傷の範囲がこの付着点の前方から後方まで広がり、損傷の度合によっては上腕二頭筋の腱まで及ぶことがあります。
一般的な症状は、他のさまざまな肩関節の障害と類似しており、以下のようなものがあります。
- 長腕を上げた際に肩に痛みを感じる
- 肩を動かすと引っ掛かり感がある
- 肩を動かすと「ポンポン」や「カチカチ」と音が鳴る
- 肩の痛みや引っ掛かり感に伴い、肩の可動域が制限される
- 肩が「外れそう」な感覚や不安定感を覚える
SLAP損傷の原因について
SLAP損傷は肩関節の内部で肩関節唇という軟骨が関節窩という骨から剥がれる様に分離し、肩の痛みや不安定感を引き起こす損傷です。
SLAP損傷は4つのタイプに分類されています。
TypeⅠ
関節唇上部の摩耗による損傷。加齢による関節唇の弱化により生じます。
TypeⅡ
関節唇上部と上腕二頭筋（力こぶの筋肉）腱が関節窩から剥がれる様に損傷する。
（SLAP損傷では最も一般的な病態で全体の55%はこのタイプⅡが占めます）
（SLAP損傷では最も一般的な病態で全体の55%はこのタイプⅡが占めます）
TypeⅢ
上腕二頭筋腱の関節窩への付着部はそのままの状態で、関節唇がバケツの柄の様に剥がれ、損傷している
TypeⅣ
損傷の範囲が関節唇及び上腕二頭筋腱にまで及ぶもの
多くのSLAP損傷はスポーツによる肩関節の酷使により生じます。
野球の投球動作の反復やテニス、バレーボール、水泳、ウェイトリフティングなど、頭上での動作が多いスポーツが原因として挙げられます。
その他にも、転倒し腕を伸ばしたまま地面に手をつく、重いものを持ち上げるなどの外傷や加齢による関節唇の弱化により起こることがあります。
また、肩関節の脱臼に伴い他の軟骨、靭帯損傷と併発する場合もあります。
整体oasisのアプローチ
症状を改善するためには、原因を特定することが必要です。その原因を探るために当院ではカウンセリングと検査に力を入れています。的確に原因を特定し、筋肉、骨格、神経、習慣、栄養、運動と包括的にアプローチします。
当院ではSLAP損傷に対して、以下の施術を行うことで根本的な改善をしていきます。
整体oasisの専門的アプローチ
肩関節の筋肉への施術
SLAP損傷後、肩関節周辺の筋肉は過剰に収縮したり、隣接する組織同士の摩擦抵抗力が増加する、癒着が起こったりする傾向があります。
そのような筋肉を特定し施術を行うことにより、筋肉の機能を改善し、肩関節の動作を円滑にすることができます。
肩の関節・靭帯への施術
SLAP損傷後は筋肉だけでなく、肩の関節や周辺の靭帯の柔軟性も低下します。
これに対して、肩の関節や靭帯へ施術を行うことで、肩関節の可動域の拡大し、症状の改善を目指します。
セルフケア、エクササイズのご提案
多くの場合、肩関節の機能を改善するために、弱化した筋肉の強化を行う必要があります。
検査を行った上で、その方に合ったエクササイズをご提案いたします。
SLAP損傷とその他の原因による肩痛とはX線やMRIなどの画像診断で鑑別することができます。
損傷の程度や種類によっては手術が必要になる場合があります。
外傷の有無に関わらず肩の痛みや不安定感を感じる方はまず、病院を受診して医師の指示を仰ぐことをお勧めします。
医師による処置が完了した後でも、肩の痛みや不安感が残存する場合は、整体で症状を改善できる可能性があります。症状に心当たりのある方は、ぜひ一度ご相談ください。