側副靭帯損傷とは
膝の靭帯の捻挫・断裂は、スポーツでよく見られる傷害です。
膝の靭帯は太もも(大腿骨)と膝から下(脛骨・腓骨)の骨を繋ぎ、安定させます。
内側側副靭帯は膝の内側、外側側副靭帯は膝の外側にそれぞれ位置しており、サッカーやラグビーなどのコンタクトスポーツを行うアスリートは、側副靭帯を損傷するリスクが高くなります。
側副靭帯損傷の症状
側副靭帯を損傷した場合、膝の側面に痛みが生じます。
内側側副靭帯を損傷した場合は膝の内側、外側側副靭帯を損傷した場合は膝の外側にそれぞれ痛みが現れます。
その他に見られる徴候としては以下があります
✓膝がグラグラするような不安定感
✓膝の発赤や腫れ、熱を帯びる感覚
✓膝を曲げ伸ばしする際の引っかかり感
側副靭帯損傷は一般的に外傷によって発生します。
ケガの直後には、膝周辺に痛みや腫れなどの炎症症状が見られ歩行などの日常生活動作に悪影響が出ることがあります。
重症度が高くなると、炎症症状が消失して歩行が可能になった後でも靭帯の損傷によって関節の安定性が損なわれ、不安定感が残ることがあります。
この状態が慢性化することもあるため注意が必要です。
側副靭帯損傷の病態と原因
膝関節は大腿骨(太もも)、脛骨(膝から下)、および膝蓋骨(膝のお皿)の3つの骨で構成されています。
これらの骨は筋肉や靭帯によってつながっています。
側副靭帯は膝の両側面に位置しており、内側側副靭帯は膝の内側にあり、大腿骨と脛骨を接続します。
一方、外側側副靭帯は外側に位置し、大腿骨と腓骨を接続しています。
また、前十字靭帯や後十字靭帯も膝の過剰な動きを制御し膝関節の安定性を保つ重要な役割を果たしています。
膝関節は靭帯や周囲の筋肉に依存して安定性を保っているため、他の組織に比べて損傷を受けやすいです。
関節の構造的な特徴から、内側側副靭帯は外側側副靭帯よりも頻繁に損傷される傾向があります。
側副靭帯の損傷は膝の側面に対する直接的な接触により、膝が反対側に向かって強く押し出されたときに起こることが多いです。
さらに、走行中の急な方向転換や静止、跳躍動作を行った際にも損傷の可能性があります。
サッカーやラグビーなど、選手同士の直接的な接触やダッシュ、ターンを強いられる競技スポーツを行うアスリートは特に損傷のリスクが高まります。
側副靭帯損傷への施術
膝の側副靭帯損傷の多くは外傷によって発生します。
患部に炎症がある場合はまず安静にして炎症を抑えることが重要です。
外傷の原因が明らかで、痛みが非常に強い場合は整形外科などで医師の診断を受けることをお勧めします。
過去に側副靭帯損傷と診断された方や、長期にわたり膝の痛みが続いている方はぜひ当院へご相談ください。
側副靭帯損傷を経験した方や、現在も膝の痛みや不安定感に悩む方に共通して見られるのは膝関節の骨配列の乱れです。
施術を通じて骨配列を整えることで周辺の筋緊張を緩和し、患部の血行不良や酸欠状態を改善することができます。
これにより、痛み症状の改善が期待できます。
さらに膝関節周辺の筋力強化を行い、患部への負担を軽減することも重要です。
専門的な検査を行い、それぞれの方に合ったセルフケアやエクササイズをご提案いたします。
さいごに
膝の側副靭帯損傷による痛みや不安は適切なケアによって回復が期待できます。
過去に側副靭帯損傷の診断を受けて膝の痛みで悩んでいる方はぜひ当院へご相談ください。
健康な膝を取り戻し、より良い生活を送るためのお手伝いをさせていただきます。