このページでは『上を向くと首、肩が痛い』症状についてまとめました。
もし皆様のご参考になれば嬉しいです。
上を向くと首が痛いのはなぜか?
結論からお伝えします。
それは『頚椎一つ一つの動きが綺麗にできていないから』です。
詳しくご説明していきます。
頚椎は7個ある
頚椎は上から数えて全部で7個あります。
頚椎は積み木のように綺麗に積み重なり、その一つ一つがしっかり動くことで首が綺麗に動きます。
頚椎7個にはそれぞれ役割がある
頚椎は7個ありますが、それぞれの骨で構造上の役割が違います。
上の2つ『第1頚椎』と『第2頚椎』は首が横を向くための役割を担っています。
下の5つ『第3頚椎〜第7頚椎』は首を横に倒したり、上を向く役割があります。
上を向くと首が痛いのは下の5つの頚椎の動きが悪いから
ここまでお伝えしたように頚椎7個のうち、『上を向くという動作』には下の5つの動きが重要になります。
この5つがひとつひとつしっかり動いていると上を向いても痛みは出ません。
しかし、普段の姿勢や生活習慣により、5つのうち4つが動きが悪い、あるいは3つが動きが悪いといったことが良くあります。
『上を向くという動作』を普通は5つの頚椎で担いますが、3つか4つがサボったら他の1つか2つが過剰に頑張らなければならなくなってしまいます。
そのために、一箇所に負担がかかり痛みが生じます。
その頚椎にはかなりの負担がかかるので、『上を向くと痛い』ということをあんまり軽くみてはいけません。
『上を向くと痛い』首の痛みを放っておくとどうなる?
少し怖いお話をしますが、これを読んでくださっている方には本当にことをお伝えしていきます。
その『上を向くと痛い』首の痛みを放っておくと将来的には非常に重症化し、手遅れになる場合があります。
いくつか紹介していきます。
変形性頚椎症
これは日々の首への負担を無視してしまった結果、頚椎が変形してしまっている症例です。この状態では、首・肩の痛み、首が動かなくなる、痛みやシビレなどの神経症状が出現するケースが多いです。
頚椎椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアと言うと腰のヘルニアを思い浮かべる方が多いと思います。実は頚椎にも椎間板(頚椎と頚椎の間のクッション)は存在します。そして、首に負担がかかりすぎた結果、頚椎椎間板ヘルニアとなり、痛みや神経症状に繋がります。この状態になると、首だけでなく肩周りも痛みが出ます。そして、腕や手が痺れたり力が入らなくなってしまいます。本当に重症化すると手術が必要になります。
頚椎固定
これは首の痛みを放っておいた結果、頚椎がボロボロになり、関節がずれてしまった為に手術で固定した状態です。痛みは当然ですが、シビレも強く出現します。腕や脚にも力が入らなくなり寝たきりになるケースもあります。また、固定しているので、上を向いたり横を向いたりといった首の動きはできなくなります。
なぜ頚椎の動きが悪くなってしまうのか?
ここでは頚椎の動きが悪くなってしまう原因をお伝えしていきます。
もし思い当たることがあれば、少しお身体を大事にしてあげてください。
1.姿勢が悪い
ありきたりな答えで申し訳ありませんが、普段の姿勢は特に頚椎の動きが悪くなる原因になります。
特にデスクワークなど座った姿勢で首が前に出ていると非常に頚椎の動きが悪くなります。最近ではスマホを覗き込むように首を前に出している方も多いので注意が必要です。
2.首(頚椎)に負担をかけることが多い
2つ目の原因は、スポーツや事故などで首への負担が大きくかかった場合です。
外からの力により頚椎に負担がかかり、動きが悪くなることが良くあります。
これはなかなか気をつけようがないですが、スポーツでは首の使い方をしっかり練習するのも重要なことです。
3.偏った生活習慣がある
3つ目は普段の生活習慣に偏りがある場合です。
例えば、
・テレビを見る姿勢
・デスクワークでパソコンの画面が横にある
・仕事で特定の方向に首を傾けていることが多い
など、普段の生活の中で頚椎を動かす方向が偏っていると動きが悪くなることがあります。
最後に
いかがでしたでしょうか。
このページでは『上を向くと首、肩が痛い』症状についてお伝えしました。
本当に恐縮ではありますが、その症状は放っておくと皆さんの将来的に良くない状態になってしまうので本音でお伝えしました。
今回の内容がぜひ皆様のお役に立てれば嬉しいです。
ご不明な点があればいつでも当院のLINEからご相談ください。
それでは今回も読んでいただきありがとうございました。