〇むち打ちとは?
むち打ちとは一般的に、交通事故の衝撃で首がしなる様に前後に振られたことにより起こる首の外傷です。
症状として首、肩、背中、腕等の痛みや痺れ、場合によっては頭痛、めまい、吐き気等の症状が現れることがあります。
「むち打ち」という名称は俗称であり、病院での診断名は頸椎捻挫、頚部挫傷、外傷性頚部症候群などが主な診断名になります。
〇むち打ちの症状
✓首を動かすと痛い、痛くて動かない
✓背中や腕に痛みやしびれがある
✓全身に怠さがあり、記憶力や集中力が下がる
✓めまいや耳鳴りがある
✓頭痛や吐き気がある
むち打ち損傷では首・肩の痛みの他に、首の上半分は中枢神経である脳に直結しており、めまい、耳鳴り、吐き気のような症状が引き起こされることがあります。
また、交通事故にあってから2~3日以降に自覚症状が現れる例が多いので注意が必要です。
〇むち打ちの原因と病態
むち打ちとは一般的に、交通事故の衝撃で首がしなる様に前後に振られたことにより起こる首の外傷です。
追突事故に関わったドライバーのうちヘッドレストの位置が低いほど、発症する可能性が高いとされています。
その他、コンタクトスポーツによる人同士の接触、転倒、高所からの落下などの原因で起こることがあります。
むち打ちには下記のような種類があります。
1.頸椎捻挫型
むち打ち症の70%近くを構成していると言われています。
首の筋肉・関節・靭帯・軟部組織が損傷したものです。
首すじや肩、背中に強い痛みを感じます。
重症化すると痛みで首や肩を動かすことが出来ないこともあります。
2.神経根型
首から出ている神経が損傷したものです。
背骨から出ている神経の根っこの部分を神経根と呼びます。首の神経根が首のしなりによって強く引き伸ばされたり、圧迫されることで症状が出ます。
首や肩、背中の痛みのほか、腕の痛みやしびれ、怠さが生じます。
3.バレ・リーウー型
首に位置する交感神経が、首の損傷により刺激され生じる自律神経失調症のような症状です。
首や肩、背中の痛みのほか、めまい、耳鳴り、吐き気、全身の倦怠感などの症状が現れます。
〇むち打ちへの施術
まず、交通事故に合われた場合は症状の有無に関わらず整形外科の受診をお勧めします。
交通事故直後は無症状でも事故から2~3日以降に首・肩の痛みや目まい、耳鳴り、吐き気等の症状が現れることがあるので外傷性が明らかなケガの場合はまず整形外科を受診してお医者様の指示を仰ぐのが良いでしょう。
上記の前提がある上で、病院では大きな異常は認められなかった、過去にむち打ちになり痛みが慢性化しているといった症状の場合はぜひ当院へご相談ください。
むち打ち損傷を経験した方の特徴として首周りはもちろんのこと、上部胸椎(肩甲骨の間あたり位置する背骨)が固くなり動きづらくなっている方が多く見受けられます。
上部胸椎には首すじに関連する筋肉が多く付着している為、上部胸椎の機能性が低下することは、首すじや肩周りの痛みに大きな影響を与えます。
当院ではむち打ち症状に対して、まず硬く緊張した首や肩周辺の筋肉の緊張緩和を目的とした施術を行うと同時に、胸椎の固さを緩和し、可動域を拡大させることにより症状の改善を目指します。
また、むち打ち損傷は自律神経の乱れを引き起こすことがあります。
必要に応じて内臓や頭部・仙骨部などの硬膜付着部の調整を行うことで自律神経バランスを整えるよう働きかけることが出来ます。
〇最後に
むち打ちは基本的に外傷性のケガなのでまずは整形外科でお医者様の指示を仰ぐことをお勧めします。
そうした上で、病院で大きな異常は認められなかった、過去にむち打ちになり痛みが慢性化しているといった症状の場合は整体で症状の改善が可能です。
上記の内容を読んで心当たりのある方はぜひ、当院へご相談ください。